「三井住友ビジネスカードを使ってみたい」「評判が悪いところに引っかからないか不安」と、感じていないだろうか。新しくカードを作るときは、まずほかのユーザーの感想をチェックすれば使用をイメージしやすくなる。
今回は三井住友ビジネスカードの基本的な特徴やメリットなどを踏まえ、実際の評判を解説していく。この記事を参考にすれば、ビジネスカード選びが円滑に進むだろう。あるとうれしい機能も自分で考えられるチャンスだ。
三井住友ビジネスカードとは?

まずは三井住友ビジネスカードの特徴を解説する。基本情報を踏まえほかのカードとの違いや、使うと便利な人のタイプを想定してみるとよいだろう。
三井住友ビジネスカードの基本情報
まずは三井住友ビジネスカードの基本情報をたしかめていく。ここでは一般カードの基準で解説をする。
年会費(税込) | 本人:1375円 2人目:1人440円 |
ポイント | Vポイント、ワールドプレゼントポイント |
還元率 | Vポイント:0.5%~1% ワールドプレゼントポイント:0.1% |
交換可能マイル | - |
利用枠 | 原則20~150万円 |
リボ・分割・ボーナス一括払い | - |
キャッシング利用枠 | 海外キャッシュサービスのみ30万円まで | 支払方法 | 法人名義口座による振替 | ショッピング補償 | 年間100万円まで(海外のみ) | 旅行傷害保険 | 最高2000万円(海外のみ) | 申込条件 | 法人のみ、使用者20名以下目安 | 追加カード | ETC、家族カード | 電子マネー機能 | - | スマートフォン決済 | 楽天ペイ |
三井住友ビジネスカードは、法人のみ申請可能だ。海外のみだがショッピングや旅行中のケガなどに保障が設けられている。年会費も安いため職場内の従業員に配りやすい。ただしリボや分割払いができないため、個々のお金に対する責任感が重要だ。
三井住友ビジネスカードの主な特徴
三井住友ビジネスカードの主な特徴は次の3点だ。経費精算の合理化・海外向け・ビジネスサポートである。
ビジネスカードの使用で支払明細を入手可能なので、経費精算を合理化できる。月間の使用履歴がわかるからだ。「領収書やレシートをかき集めて1枚ずつExcelに記録する」というような、手間が省けるだろう。
海外への出張に対応しやすいのもポイントだ。最大30万円まで現地通貨を調達できる。加えて最高2000万円の海外旅行傷害保険も設けているのだ。
ほかにもビジネスサポートサービスでは、1000円以上のネット注文で送料が無料になる。仕事に関するさまざまな行動がお得になるのが、三井住友ビジネスカードの特徴だ。
ほかのカードとどう違うのか
三井住友にはさまざまな法人カードがある。たとえば「三井住友ビジネスカード」は中小企業向けで、法人のみ申請可能だ。資産や経費の管理を効率良くしたい人におすすめである。
「三井住友ビジネスカード for Owners」もあるので、混同は避けるべきだ。こちらは法人代表者や個人事業者が申請可能である。通常のビジネスカードにはない、キャッシング機能がついているのが特徴だ。
「三井住友コーポレートカード」は大企業向けで、20名以上のカード使用者を希望する法人におすすめだ。
ほかにも企業の購買活動をスムーズにできる「三井住友パーチェシングカード」もある。このようにさまざまな法人向けのカードが揃っているので、事業内容に合わせて選んでいくとよいだろう。
どのような人におすすめなのか
三井住友ビジネスカードは、海外への出張が多い事業におすすめだ。加えて業務に必要なものをローコストで揃えたい人にも使いやすい。
海外キャッシュサービスを利用すれば、現地通貨を最大30万円まで用意できる。対象は世界150か国以上であり、先進国以外でも使えるのが大きい。世界中のほとんどの通貨において、両替に手間取らずに済む。
加えて最高2000万円の海外旅行傷害保険もあるので、事件や事故による損害対策にもなる。海外で入院や治療が必要になったときも、カードによる保険が損失を抑えてくれるのだ。
ほかにもビジネスサポートサービスでは、総額1000円以上のオフィス用品をネット注文すれば送料無料である。加えて世界220か国以上を対象に、優待価格で荷物を送れる「国際エクスプレス輸送割引サービス」にも注目だ。
全国の日産カーレンタルやタイムズモビリティネットワークスは2割引なので、仕事柄移動が多い事業者も安心である。このようにビジネスシーンの大部分を効率化できるのが、大きなポイントだ。
三井住友ビジネスカードを利用するメリット
三井住友ビジネスカードを使うメリットは、次の3つである。高いポイント還元率や手続きが簡単であること、カード自体の使いやすさだ。
高いポイント還元率
三井住友ビジネスカードは、ポイント還元率が高いのが特徴だ。三井住友銀行が提供するカードにはVポイントがあり、200円ごとに1ポイントが貯まる。ボールペンやノートを買うだけでも、1ポイントがカードに加わるかもしれない。
ポイントの貯まりやすさから、目標までの計画を立てやすい。ブランドはVISAとMastercardのふたつなので、利用可能な加盟店も豊富だ。買い物のたびにポイントを貯めていけるので、仕事に必要なものを買いそろえるうえでも便利だろう。
約5分で資料請求が可能
三井住友ビジネスカードは、シンプルな手続きもメリットである。ホームページ上で「あとラク申込書」を請求すればよいからだ。このとき会社や個人情報を入力するのだが、この間約5分しかかからない。
請求から届先への到着まで約1週間かかる。そのあとは申込書と必要書類を準備して審査に入れるしくみだ。ビジネスカードは資料請求までの時間がかかるイメージかもしれないが、三井住友ではそうした手続きを簡略化できる。
ただしあとラク請求書を使うと、使用者は2名までしか申し込めない。3名以上を望むならビジネスサポートデスクに要相談だ。
番号レス・アプリ連携でさらにお得に
三井住友ビジネスカードは安全性と利便性を両立している。安全面ではカードの両面にナンバーが書いていないのがポイントだ。落としても読み取られるリスクに対応している。
「Vpassアプリ」との連携でも便利だ。スマートフォンにカード情報を埋め込んで決済可能なのが理由である。ログイン時は生体認証とシンプルだ。パスワードをわざわざ打つのが面倒な人は助かるだろう。
ナンバーレスとVpassアプリのおかげで、クレジットカードに慣れていない人でも使いやすい。
三井住友ビジネスカードの悪い評判
三井住友ビジネスカードを選ぶ前には、悪い評判に目を通しておこう。ここからデメリットを想定し、カード選びや入手後の対策に役立てるためだ。ここでは悪い評判の代表例をふたつ紹介し、中身を考えていく。
不慣れな社員が使い方を間違えることも
三井住友ビジネスカードの口コミには、社員が使い方を間違えてしまうという苦情があった。どうやら不慣れな社員が分割払いを選んでしまい、利子がかかってしまう様子である。
この場合は経営者が利子の分も含め、経費として払わなければいけない。カードに慣れていない社員が使い方を間違えるせいで、余分な支払いを負担する会社がある。
従業員がこのようなミスをしないためには、社内で使い方を教えることが重要だ。一方で発行会社側でも、使用ミスを想定したルール改善が重要だろう。使いやすいようにガイドラインを作ってほしいという趣旨の口コミもあった。
ダイレクトメールの頻度が高い
三井住友ビジネスカードの使用者の一部は「ダイレクトメールが多い」と、ネガティブに考えているようだ。これは仕事用のメールアカウントに混じることがあり、連絡がみづらくなる欠点がある。
ダイレクトメールのせいで大切な連絡事項が見逃されたり、サーバーの負担が重くなったりするおそれがあるのだ。以上の実害が出れば業務に悪影響がおよぶ。対策としては、三井住友カードのためだけのアカウントを作った方がよいだろう。
三井住友ビジネスカードのよい評判
三井住友ビジネスカードには、前向きなコメントも多くみられた。悪い方だけでなくよい方にも目を向けて、総合的な印象を判断するとよいだろう。
年会費が安い
三井住友ビジネスカードについて、年会費の安さを評価する声が多かった。実際に申請者本人は税込で1375円、ふたり目以降は440円である。わずかな年会費でカードをもてる従業員はうれしいだろう。
もともと三井住友銀行のカードは、一般カードのナンバーレスなら年会費無料である。このようにローコストで使えるタイプが多い。ビジネスカードでも年会費が抑えられているので、注目の発行会社だ。
経費ですべて落としてもらえる
経費をカード払いできるのも三井住友ビジネスカードの特徴だ。法人カードがない会社だと、従業員がレシートや領収書を集めExcelに経費を入力しなければならない。面倒な手作業で、ほかの仕事のスケジュールにも影響が出るだろう。
しかしビジネスカードがあれば、クレジットカードの明細をみるだけで経費の大部分をカバーできる。手作業にかかる時間も少ない。
ビジネスカードのおかげで経費管理をシンプルにできれば、業務がスムーズになるだろう。
三井住友ビジネスカードの評判まとめ
以上の口コミから、三井住友ビジネスカードにはメリットもデメリットもあることがわかった。メリットは年会費の安さや、経費関連の作業が楽になることである。
一方でデメリットは従業員が分割払いを行うことで余分な利子がついたり、ダイレクトメールへの対処がたいへんだったりすることだ。
このように口コミからメリットとデメリットのバランスを考えることが大切だ。さまざまな口コミをチェックしながら、ビジネスカード選びに役立てよう。
三井住友ビジネスカードを手に入れる流れ
三井住友ビジネスカードを手に入れるには、あとラク申込書を請求する。このとき必要な情報の入力作業は約5分である。 三井住友側からあとラク請求書を受け取ったら、申込書に必要事項を入力していく。必要書類を添えて返送する。入会審査に通過したら、簡易書留でカードを送ってもらえるのだ。
楽な経費管理やアプリとの連携で使いやすい三井住友ビジネスカード
三井住友ビジネスカードにはさまざまな評判がある。年会費の安さや経費をカード払いできるなど、前向きな評価を与えるユーザーがいた。一方で社員が使いづらかったり、ダイレクトメールがあったりなど不便な点もみられる。
ビジネスカードの使い方は業務全体に影響を与える。口コミを慎重に吟味し、カード選びに役立てていくとよいだろう。