マネー Focus【介護・医療費】
(画像=PIXTA)

世界で戦う選手に車いすを提供しそこで培った技術力で商品を差異化

石井勝之
石井勝之(いしい・かつゆき)
2002年4月、オーエックスエンジニアリング入社。商品開発室に配属となる。そのあと販売店、関連会社等で車いすの販売を担当。12年11月取締役、13年1月代表取締役社長に就任

量産型の車いすではなく障がい者一人ひとりに合わせた使い勝手が良い車いすを作る――株式会社オーエックスエンジニアリング(千葉市若葉区)は、そのようなオーダーメイド型の車いすを製造するメーカーだ。パラリンピックで活躍する国内外の有名選手にも競技用車いすを提供しているという同社。石井勝之代表取締役社長に、強みやコロナ禍の影響、金融機関への要望などを伺った(以下、敬称略)。

――最初に、御社はどんな事業をされているのか教えてください。

石井 当社は私の父が創業した企業で、最初は自動二輪車の販売を手がけていました。しかし1984年、私が4歳のとき父が受傷し、車いす生活を余儀なくされたのです。そのとき父は市販の車いすでは納得がいかず、自分の手で使いやすい車いすを作り、それがきっかけとなって車いすメーカーへと変わりました。

――御社の車いすはどんな特徴があるのでしょうか。

石井 最大の特徴は、ユーザーの体にフィットしたオーダーメイド型の車いすだということです。皆さんは靴を買うとき自分に合ったサイズを選びますよね。車いすも同じで、体にフィットしたものでないとストレスやケガにつながりかねません。

当社はユーザーの体格はもちろんのこと、障がいの程度や住環境、職場環境をよく聞き取りながら、そのユーザーが日常生活を送る中で使い勝手の良い車いすを作ります。毎日使うものですから色やデザイン、素材も好みに合わせて選んでいただけます。例えば色は100色以上をご用意しているのです。

オーダーメイド型ということで、市販の車いすに比べ値段は高くなります。ユーザーが車いすを購入する場合、障がいの程度に応じて福祉制度を利用できるのですが、それでも当社の車いすの代金は賄えないことが少なくありません。ただ自費で差額を捻出してでも当社の車いすを利用したいとおっしゃる方は多く、多数ご注文をいただいています。

競技用車いすの製作で技術力を磨く