
(画像=8x10/PIXTA)
高齢者が自宅に住みながら自宅を担保に融資を受ける「リバースモーゲージ」の利用が近年増えている。FPにとって、融資である当商品の正しい理解は必須と言えるだろう。ここでは理解のための主なポイントを見ていく。
FPオフィス ノーサイド代表 CFPⓇ
橋本秋人
リバースモーゲージの利用が増えている。2009年にスタートした住宅金融支援機構の「リ・バース60」の利用実績は2016年頃から急増しており、2020年度においても対前年度比で戸数が146.4%、金額が151.3%と大幅な増加となった(図表1参照)。

(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)
また、民間金融機関で国内シェア1位の東京スター銀行は、2020年12月現在の利用者数が累計1万4000人を超え、融資残高は1200億円に達したと公表している。
このような状況下でリバースモーゲージの認知度も次第に高まっている。人生100年時代に向けて高齢期の生活資金を確保する手段として、リバースモーゲージを活用したいという顧客からの相談も今後増えることが期待される。
今回はリバースモーゲージの概要からアドバイスにあたっての注意点まで、押さえておくべきポイントについて確認しておきたい。