ポイント
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2 粉飾が疑われる場合在庫はここを確認しよう

ここがポイント!
→在庫に変化があれば、企業の生産活動にも影響する
→在庫が増えると保管場所も必要になる。保管スペースの確保状況などをヒアリング

企業の生産活動は「原材料仕入→製品化→販売→現金化→原材料仕入」というサイクルで行われる。在庫に変化がある場合は、このサイクルに変化が起きている。

在庫は「罪庫」という表現があるほど経営上重要な意味を持っている。例えば、販売不振で在庫が増えると収入は先細りし、資金繰りを圧迫する。こうした在庫の増加はまさに「罪」である。

決算書が入手できたら、在庫勘定の増減をチェックし、増えている場合は必ず理由を聞いておきたい。もし売上が減少する中で在庫だけが増えているのであれば、販売不振の疑いがある。

時価の変動が大きい商材を扱っているのに、数期にわたって商品評価損が計上されていない場合も要注意だ。在庫の価値が著しく陳腐化している可能性がある。

在庫の粉飾を実査で裏付けることは簡単ではないが、いくつか方法はある。在庫が増えると保管場所も増やす必要があることは前項でも触れたが、実際に保管できるのかイメージしてみるとよい。

例えば、食品包装資材は、まとまったロットとなると相応の大きさになる。在庫勘定を単価で割りおおよその個数を計算して、商品の大きさに掛けることで、保管スペースを大雑把にイメージできる。

近代セールス
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日頃から在庫に関するヒアリングを行う