悪化
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在庫の変化は、取引先の経営状態を表す。在庫の動きから取引先の実態把握を行う方法を解説する

1 経営状態の変化は在庫にこう表れる!

これまで見てきたとおり、在庫とは取引先や個人事業者が保有する原材料・仕掛品・製品(商品)などのこと。例えば、スポーツ用品店(小売業)であれば売り物となる商品、冷蔵庫のメーカー(製造業)であれば様々な部品・組立て途中のものと完成した冷蔵庫が在庫と認識される。

この在庫の数(在庫水準)は、基本的には一定の範囲内で安定しているが、取引先の商売の状況が大きく変化してくると、それに伴って変わってくる。換言すれば、在庫水準は「取引先の業況を示す鏡」といえるのだ。

簡単な例として、スポーツ用品店は、冬場のスキーシーズンが近付くと、スキー板やウェアなどの在庫を増やす。また製造業でデジタル機能を充実させた冷蔵庫がヒットすれば、生産量を拡大させて在庫数量も増加してくる。

近代セールス
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在庫の変動要因を検証することが大切