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(画像=PIXTA)

金融機関の変革とは名ばかり…変わる気は本当にあるのか

金融機関の変革が叫ばれて久しい。しかし、大抵は中途半端な取組みで職場内の疲弊や軋轢(あつれき)を生むばかりだ。パフォーマンスだけのファイティングポーズはもうやめるべきではないか。

地域密着型金融、伴走支援、事業性評価、対話、心理的安全性、地域商社…。金融行政方針や金融庁長官の口から変革を求める様々なキーワードが発信されて久しい。この数年間、金融機関は大小問わず様々なことに取り組んできた。

読者の皆さんが所属する金融機関でも、地方創生部や地域活性化デスク、フィンテック推進部など、名前は違えどもこのような新しい部署が設けられたはずだ。人が配属され、一定の予算も与えられて活動してきたと思う。筆者もその一人である。

ところが、様々な金融機関から「上からはやれと言われているが、本気ではない。金融庁への体裁を保てる程度に取り組もうというのが正直なところ」といった声を聞く。情けない限りだが、筆者の所属する金融機関も形式的だ。それが行職員にも伝わっているから、所管部のモチベーションは維持できない。

「成功事例」でも内情は冷ややか