銀行員,美文字
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棚卸資産

棚卸資産は在庫を指す項目で、勘定科目では商品、製品、仕掛品などが該当する。棚卸資産は少ないほど寝ている資金が少なく経営効率が高いうえ、保管費用などのコスト削減につながる。ただし、棚卸資産が少なすぎると販売機会を逃がす可能性があるため、多ければ悪いとも言いきれない。担当者はこうした基本を押さえたうえで増減を見よう。

不良在庫と戦略在庫の見極めが重要

まず、棚卸資産も売上も増加していれば「販売が好調でしたか」などと聞こう。「在庫管理システムを導入して売上も増えたよ」など前向きな話を聞けるかもしれない。

一方で、売上が減っているのに棚卸資産は増えているなら、それが売れ残った悪い在庫なのか、あえて積み増した戦略的在庫なのか見極める必要がある。

戦略的在庫で分かりやすいのが、トヨタ自動車の例だ。在庫を極力持たない「ジャストインタイム」方式で知られていたが、東日本大震災で部品調達が滞り、方針を転換。特に近年は、電気自動車などで必要な半導体の在庫を積み増している。こうした戦略的在庫は悪い在庫ではない。

取引先にも、「不測の事態に備えているのですか」などと理由を確認しよう。戦略的在庫だと判断できれば、在庫を活用したABL(動産担保融資)の提案も検討できる。

一方、売上も在庫も減少している場合は不良品の処分を疑う。「在庫が減少していますね。どのように処分されたのですか?」と聞き、原価割れによる損失が発生していないか確認しよう。

近代セールス
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