資金繰り
(画像=PIXTA)

Q 取引先によっては月中に資金繰りが苦しくなるケースもあります。月次ではなく日ごとの資金繰りも管理するようアドバイスしたいのですが、どうすればよいですか。

A 前回までは月次資金繰り表について解説してきた。月次資金繰り表では毎月の入出金の内訳と、月末の現金預金残高が把握できるが、月次単位での資金繰りだけでなく、中には日次単位での資金繰り管理が必要な企業もある。

月次資金繰り表では、月末の現金預金残高は分かるが月中は分からない。例えば11月末日の残高ははっきりしているが、11月15日の残高は不明だ。

資金繰りがひっ迫している企業であれば、月末は残高があっても月中に資金不足に陥ることもある。そうした企業には図表のような日次資金繰り表を作成し、月中の資金繰り管理も行ってもらったほうがよい。

近代セールス
(画像=近代セールス)

日次資金繰り表の作成方法は次のとおりだ。

①「前月繰越」には前月から繰り越した現金預金残高(定期預金・定期積金を除く)を入力する
②「相手」「摘要」は入金もしくは支払いの相手先と、その内容を入力する
③「支払い」は支払金額を入力する
④「入金」は入金金額を入力する
⑤「残高」は支払後もしくは入金後の現金預金残高を入力する
⑥「支払内訳」「入金内訳」「残高内訳」は、現金もしくは預金口座別の支払い、入金、残高を入力する(現金と預金を別にする管理が不要、もしくは預金口座別の管理が不要であればここは省略してもよい)

日次資金繰り表では、入金のある取引もしくは支払いのある取引を1件ずつ記入していく。そして入金後もしくは支払後の現金預金残高を入力する。入出金が確定しているもの、もしくは入出金が予想されるものも書いていく。そうすると、日ごとに現金預金残高がどう推移していくのか予想でき、資金不足になる日を見越して行動することができる。

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