Q7 第一部上場している地銀などを含め銀行業への市場区分見直しの影響は?

A 投資家が株式の投資銘柄を選ぶ基準には、知名度や将来性のほかに流動性(売買のしやすさ)も挙げられます。流動性の高い銘柄は、多くの市場参加者の間で常態的に売買がなされている銘柄になりますが、実態として、東京証券取引所の売買状況には市場第一部への偏りが認められます(図表)。

『バンクビジネス』より引用
(画像=『バンクビジネス』より引用)

ごく大雑把にいえば、市場第一部の銘柄ばかりが注目され、それ以外の市場区分の注目度が大きく劣後される事態に他なりません。このため発行体側には、これまでも「上場する以上は市場第一部を目指す」「市場第一部に上場できたら是が非でもとどまる」動機が認められることが少なくありませんでした。

市場第一部の新規上場や上場維持の際の審査基準となる必要株主数が2200人とされていたことが、多くの上場企業で株主優待制度が実施されていた理由の1つといわれています。今般予定されている市場区分見直しにより、プライム市場で必要な必要株主数が800人に変更されるため、すでにいくつかの企業が株主優待の廃止を開示しています。

株価がプライム市場の上場維持基準を下回ると…!?