Q5. 戸籍には「種類」や「様式」があると聞いたけど? 実務上の知識としてはどう区別しておけばいいの?

A 戸籍のいわゆる種類は、「現在戸籍」「除籍」「改製原戸籍」の3つに分類されます。現在戸籍は、在籍している人が存在している戸籍で、一般的に戸籍といえば現在戸籍のことを指します。

除籍は、婚姻・死亡などの事由で現在戸籍に在籍していた人が「だれもいなくなった戸籍」で、除籍簿に綴られて保管されます。

戸籍の様式は、法改正などを受け改められた場合に「従前様式で編製された戸籍を新様式に改める編製替え(改製)」が行われますが、この「編製替え前の戸籍」を改製原戸籍といいます。時代によって編製方法が変わってきたいわゆる旧バージョンの戸籍です(詳細はQ7で解説します)。

また、戸籍の機能別種類には以下のようなものがあります。

  • ①戸籍謄本・抄本
  • ②全部事項・個人事項証明書(謄本や抄本が電子化されたもの)
  • ③記載事項証明書(戸籍や除籍の記載情報のうち、ごく一部だけを記載したもの)
  • ④一部事項証明書(記載事項証明書が電子化されたもの)
  • ⑤戸籍の附票(全員の写し・一部の写し、その戸籍の在籍者の住所遍歴を記録したもの)

記載方法が異なる「様式」の違いも押さえよう