苦悩,ビジネスマン
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経営改善でよく見られる失敗例を挙げ、どのような対応が求められるか紹介する。

失敗例1 経営者が本音を話してくれず経営実態がつかめていない…

▼こんなケースありませんか?

近代セールス
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経営改善支援で最初に取り組むべきは、取引先の正確な現状把握をすることである。現状把握が不十分なまま経営改善支援に入ると、的外れな改善策に振り回され改善活動が停滞してしまう。何より経営改善の当事者である取引先が、自社が置かれている現実に向き合わなければ本気の改善はできない。

その意味で本ケースは、現状把握が曖昧なまま経営改善をスタートさせた失敗例である。失敗の原因は、担当者と取引先との関係構築が万全ではなかったことにある。胸襟(きょうきん)を開き、本音を語り合える関係を構築しておけば、トラブルは生じなかったはずだ。

信頼関係のベースとなるのは、やはり定期的な取引先訪問であるが、頻繁に訪問を繰り返しても経営者になかなか本音を話してもらえないことも少なくない。以下では、経営改善支援を行いたいのに本音を話してもらえない経営者とどのように向き合えばよいか考えていこう。

経営者の警戒感をどう解くかが重要に