金融,営業
(画像=PIXTA)

企業支援で活躍する全国の人材に登場してもらい、そのノウハウや実践知、支援事例を紹介する。

今回は、道南うみ街信用金庫企業支援部の藤谷洋之部長に、同金庫の事業再生支援事例をご寄稿いただいた。

道南うみ街信用金庫の取組み──地域のホームドクターとして再生支援

外部関係機関との連携を強化し改善支援

道南うみ街信用金庫は、2017年1月に江差信用金庫と函館信用金庫が合併し誕生した。重点施策に「顧客第一目線で捉えた課題解決型金融への取組み」を掲げ、その一環として企業支援部を中心に外部専門機関との連携を強化。業績不芳な企業に対して、経営改善計画の作成や内部管理体制の改善・強化支援に努めている。

私は1993年、旧江差信用金庫に入庫。営業店、審査部を経て2018年に企業支援部に配属された。営業店勤務による人脈、審査部で培った企業を診るノウハウを活かし、ノウハウが不足する部分は外部専門機関と連携し、粘り強く事業再生支援に取り組んでいる。特に人脈は、多くの情報を得るツールとして非常に助かっており、私の財産にもなっている。

それでは、企業支援部が手がけた事業再生支援事例を1つご紹介したい。

①取引がない企業からの経営相談