男性,説明
(画像=PIXTA)

キケンな言動の例⑨
長年取引がある得意先の経理担当者に対して無通帳で現金払出しを行った…

こんなことしていませんか
若手窓口担当者Hさんは、頻繁に窓口を訪れて顏馴染みになっている得意先の経理担当者から、「通帳を会社に忘れてきた。上司に急ぎで必要だと言われているので、通帳は後で持ってくるから払い出してほしい」と頼まれた。「長年取引がある得意先だから問題ないだろう」と考えて、上司などには相談することなく、無通帳で現金の払出しを行った─。

一般的に預金の払戻しについては、金融機関において預金通帳を確認し、預金の払戻請求書に押捺されている印影と、金融機関に届けられている印影を照合して、同一であることが確認されていれば、当該預金の払出しは有効であり、金融機関は責任を免れます。

ただし、金融機関に過失(善管注意義務違反)がある場合には免責されません。

本事例は「無通帳」という問題のある取扱いですので、安易に対応してしまうと、当該払出し行為について得意先から補償を求めて訴訟を起こされた場合には、当該金額を弁済しなければならない可能性が極めて高いといえます。

頻繁に窓口を訪れて顏馴染みになっているなど、一定の関係性ができている得意先の経理担当者から、「通帳を会社に忘れてきた。上司に急ぎで必要だと言われているので、通帳は後で持ってくるから払い出してほしい」と頼まれれば、新人や経験の浅い若手テラーは、お客様の言うことを鵜呑みにして払出しに応じてしまうかもしれません。

会社の預金を詐取しようと企てている可能性もある