カード ローン, 審査 なし
(画像=PIXTA)

融資などの与信業務周りで「自己査定」や「(信用)格付」という言葉をよく耳にすると思います。その一方で、両者の実施目的や導入の背景などの説明は必ずしも十分ではなく、「理屈よりも事務」の空気の中で、作業だけを覚えさせる実情が珍しくありません。精度向上や効率化など見直しを順次進めるためにも、改めておさらいしてみましょう。

よく混同される自己査定と格付ですが、実施目的や根拠はまったく別のものです(図表1)。

自己査定の実施目的は、一般貸倒引当金や個別貸倒引当金の算定・計上または直接償却(損失処理)を行うことにあります。融資先などの倒産に伴う回収不能に備えて、損失見込額を過去の貸倒損失発生率に基づく実質繰入率(実際に損害を被った比率)を乗じて算出するのが貸倒引当金です。また、融資残高などの債権全額を資産勘定から切り離すのが直接償却で、不良債権処理を完結する際に用いられます。