
(画像=PIXTA)
- 今回の相談
- 取引先の中には利益がいつも黒字ギリギリ、やや赤字という先が少なくありません。どうやら税金を払いたくないため、決算書を粉飾しているようです。このような粉飾を見つけた場合、どうすればよいですか。
- 今回の回答者 安元計皓さん (JIDAISHIN代表・中小企業診断士)
- 利益を操作しても将来の事業に何らメリットがないほか、金融機関からの信頼も低下します。正しい計上を行うよう取引先をサポートしましょう。
取引先の決算書を見ていると、「あえて当期純利益をほぼゼロ、もしくはマイナスにしている。これは粉飾(この場合は逆粉飾といえる)なのではないか」と感じることがあるだろう。
確かに明らかな不正会計は金融機関で問題とすべきではあるが、会計基準自体に多様な解釈がある中で、曖昧な運用をしている取引先も少なくない。このような逆粉飾を見つけたら、どう対応すべきか考えていこう。