
(画像=PIXTA)
経営者が保有する金融資産、自社株、不動産という3つの資産を取り上げ、どんな提案が有効となるのか解説する。
1 金融資産の運用・承継
相続税の納税資金という観点から提案につなげる
経営者の金融資産について運用・承継提案を行う場合、担当者は図表1に挙げた4段階のステップで提案を進めるとよい。
第1ステップ=会社や経営者の財産把握を行ったうえで、第2ステップで経営者が保有している金融資産や不動産等の財産を基に、相続税の概算をつかむ。第3ステップで資産のポートフォリオを確認して、現状の相続資産で相続税が納付可能かどうか確認する。最後に第4ステップとして、相続税の納税資金を意識しながら、資産運用や生命保険の提案を検討していく。
経営者は他の金融機関からも提案を受けていることが多いだろう。担当者としては、経営者の立場に立って将来の不安に応える形で提案を行うことが、他行庫との差別化につながる。

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