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近代セールス
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長期分散投資の特性を理解しお客様のフォローを継続しよう

昨今、資産運用の王道として言われている手法は長期分散投資――いわゆる「バイ・アンド・ホールド」だ。ただ、長期間持っているだけで簡単・大丈夫という認識ではお客様も販売担当者も後で困ることになるだろう。

まず、長期分散投資の特性を理解しておこう。確かに過去を振り返ると、50年、100年などと長期間でリスク資産を保有し続けたなら、運用成果が増えていたのは事実だ。

ただ、将来が過去と同じになる保証はないから、長期保有だけで成果を得られるとは限らない。実際は運用成績が悪いファンドもあるため、長期分散投資でも運用成果がマイナスとなる可能性もあり得る。つまり、長期分散投資でも、お客様は保有し続けるか乗り換えるかをどこかで判断しなければいけない。

また、高い運用利回りを目指すなら、少額の長期分散投資では難しいのも現実だ。それでも、投資に時間をかけたくないし、自分で売買のタイミングや銘柄を判断できないというお客様には、長期分散投資が選択肢の1つとなる。

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