
(画像=PIXTA)
【売り手の相談5】インボイスを発行できるシステムはあるの?導入する際の留意点は?
そもそもインボイスとは適格請求書発行事業者の登録番号の記載など、6つの要件を満たした請求書等のことをいう。インボイスの要件を満たしていれば様式は問われず、手書きのインボイスでもよい。
ただ、多くの取引先は膨大な商取引を行っており、販売先に商品を売るたび手書きでインボイスを作るのは相当な手間がかかる。すでに請求書発行システムや会計ソフト(以下、会計ソフト)を活用して請求書を作成している取引先が多いだろう。
実は、こうした会計ソフトを販売しているシステム会社の多くが、インボイス制度が導入される2023年10月に合わせて会計ソフトのアップデートやリニューアルを進めており、取引先が使用しているシステムもおそらく対応が進むと思われる。
金融機関の担当者がアドバイスする際には、まず会計ソフト導入の有無をヒアリングしよう。導入していると言われた場合、その会計ソフトがインストール型なら旧バージョンのままではインボイス制度への対応は困難だろうから、新バージョンの購入もしくは旧バージョンのアップデートが必要になると思われる。取引先には、会計ソフトの販売会社に確認するようアドバイスしよう。
取引先が、ネットワーク経由でサービスを利用するクラウド型のシステムを導入していれば、自動的にアップデートされると思われる。