小さい会社
(画像=PIXTA)

【売り手の相談7】消費税を計算するときに端数が生じたらどう処理すればいいの?

現在の消費税率では、商品の価格によって1円未満の端数が出ることがある。例えば、消費税率が8%で税抜108円の商品を売れば、税込価格は116・64円となる。取引先はいくらで請求を行えばよいか。

インボイス導入前の区分請求書では、消費税額が必須の記載事項とはなっていない。消費税も含めた総額だけ記載することもあれば税抜価格と税込価格を併記するような請求書も見られる。これに伴い端数処理についても明確にルールが定められていないのだ。

実務上、端数処理の方法は「切り捨て」「四捨五入」、そして「切り上げ」の中から企業が任意で選ぶことができる。116・64円なら、税込117円で請求することもあれば(四捨五入か切り上げ)、116円(切り捨て)で請求することもある。

一方、インボイスでは「税率ごとに区分した消費税額等」が必須の記載事項となっている。例えば100円の商品を消費税率10%で売った場合、消費税額等が10円である旨を明記しなければならない。

また、100円で税率10%の商品と200円で税率8%の商品を同時に売るなど、1つの取引で税率が違う複数の商品を売るケースもある。この場合、インボイスではそれぞれ消費税額等が10円と16円であることを分けて明記する。

では111円と223円でともに税率8%の商品を売る場合はどうか。前者の消費税額は8・88円、後者が17・84円となる。

税率ごとの合計額で1回だけ端数処理