IT-BCPに関するよくある悩みを挙げて、事前準備の仕方や対応ポイントを解説します。

1. そもそも知識が不足していて大規模システム障害がイメージできない…

大規模システム障害という言葉は、「勘定系や情報系などの金融機関の基幹系システムにおいてシステム障害が発生する」ケースで、かつ、「IT-BCP(あるいはコンティンジェンシープラン=CP)に定義されるBCPの発動基準に合致するシステム障害」を指して使われることが多いようです。

この場合、営業店端末やATMなども利用不可となる場合が想定されますので、結果的にお客様の取引や資金移動に影響を与えてしまう状況となることでしょう。

なお、一般的にIT-BCPに定義されるBCP発動基準としては、以下のような事象の発生が想定されています。いずれもお客様や勘定に直接の影響を与える事象であり、金融機関として迅速な対応が求められるものです。

〈BCPの発動基準に合致する大規模システム障害の例〉

①勘定移動取引を行えない
②顧客手交媒体(通帳・証書)の出力などに異常が発生している
③金利関連、および手数料関連取引に異常が発生している
④自振処理に異常が発生している
⑤為替業務に異常が発生している
⑥非対面チャネルの取引に異常が発生している
⑦対外報告データに不整合が生じている

本部から情報共有がなされお客様対応に動くことに