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営業店担当者が押さえておきたい、人材紹介ビジネスの基本をQ&Aで見ていく
Q1 人材紹介と人材派遣はどう違う?
A 企業の採用仲介が「紹介」で「派遣」なら雇用契約しない
様々な形態がある人材ビジネスの中でも、混同しやすいのが人材紹介と人材派遣だ。
まず人材派遣では、求職者は雇用契約を人材派遣会社と結びつつ、仕事の指揮命令は派遣先から受ける(図表)。社会保障や福利厚生などの労務管理は雇用契約を結ぶ人材派遣会社が担う。

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一方で人材紹介は、人材紹介会社が、企業が設定した求人内容を踏まえて求職者を引き合わせて採用を実現する仕組みだ。このときに人材紹介会社が成果報酬を受けるのが有料職業紹介事業で、厚生労働省の許可を得る必要がある。
人材派遣は派遣期間がある程度限られる一方で、人材紹介は直接・長期での雇用が基本となる。特に金融機関は、2018年3月の金融庁監督指針改正で有料職業紹介事業が「銀行業に付随する業務」として参入可能になったため、「人材紹介」といえば昨今はこのパターンが多い。