
(画像=PIXTA)
企業支援で活躍する全国の人材に登場してもらい、そのノウハウや実践知、支援事例を紹介する。
今回は筑波銀行に、コンサルティングサポート協議会を中心とする事業者支援についてご寄稿いただいた。
組織横断的に協議を行う場を設置
筑波銀行は「地域のために未来のために」をコーポレートスローガンとして掲げ、地元中小企業が抱える様々な経営課題に対し、「とことん支援」する方針で取り組んでいる。
当行が目指す「とことん支援」とは、事業者がライフステージ別に抱える経営課題に対し、当行の強みである「小回り」を効かせつつ「質」の高い提案を行い、地元中小企業へ徹底した支援を行うことである。この支援を実現するため2020年2月に「コンサルティングサポート協議会(以下、コンサポ協議会)」を設置した。
コンサポ協議会とは、全営業店と役員を含む本部(営業本部ビジネスソリューション部、融資部など)をTV会議システムで結び、月1回個社ごとの取組方針を決める場である。
スピード感を重視しており本部から、頭取初め各ブロックを統括する役員や地区本部長、販路支援や事業承継などの本業支援をサポートするビジネスソリューション部行員、経営支援策の検討や与信判断を行う融資部行員が参加する。一堂に集まり組織横断的に営業店と協議を行うことで、タイムリーな提案方針を決定できる体制としている。
コンサポ協議会では、具体的に営業店の若手行員が提案営業を行うためのネタの創出方法や、営業店単独では組成が難しい経営支援策の協議などを行っている。事業性評価による対話のポイントや、仮説に基づく提案ネタの創出、資金繰り改善策や経営改善につながる本業支援策などについて協議が行われる。
本部と営業店がお互いに知見を出し合い協議を行うことで、コンサルティング営業の質を高めている。

(画像=近代セールス)