NISA口座の金融機関を変更する手続きの流れと注意点
(画像=NISA口座の金融機関を変更する手続きの流れと注意点)

金融実務の基本となる預金や為替業務の手続きのほか、それらにかかる関連法制の概要や背景にある規定などについて、毎回クイズを出題します。解答のための解説を読んで実務に役立てましょう!

【預金編】預金契約の法的性質として適切なのは次のうちどっち?

ア 要物契約
イ 諾成契約

民法では、他者にモノの保管を委託する契約を寄託契約といいます。例えば甲さんが、自身が持っている絵画を乙さんに保管してもらい、甲さんが必要なときに返してもらうことを約束する、このような契約のことです。

一方、金融機関とお客様との間で行われる預金取引では、お客様に金銭を金融機関に預けようとする意思があり、金融機関にはお客様から受け入れた金銭を運用し、返還請求時には、同額の金銭を返還するという意思があります。

このように寄託者(お客様)から預かった寄託物(金銭その他の物)を受託者(金融機関)が消費(運用)し、寄託者から返還請求があったときには、同種・同等・同量の物(金銭等)を返還する契約を「消費寄託契約」(民法666条1項)といいます。すなわち預金契約は、この「消費寄託契約」の性質を有しています。

さらに、当事者相互間の意思の合致だけで成立する契約を諾成契約、成立に当事者相互間の意思の合致の他に、目的物の授受が必要な契約を要物契約といいます。

消費貸借契約以外は諾成契約になる