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最新の住宅ローン関連情勢・基礎的な知識を紹介しながら、住宅ローン担当者が的確な相談対応&アドバイスを実現するためのポイントを解説します。
- 今回の課題
- よくある「賃貸VS 持ち家」の相談を受けた。
上手に説明するためのポイントは?
賃貸と持ち家、それぞれにメリット・デメリットがあり、生き方や住まい方は自由なので、どちらが正解とは言い切れません。お客様のその時々の状況や将来のライフプランによっても異なります。住宅ローンを取り扱う金融のプロとしては、目の前の問題だけにとらわれず、長期的・多角的な視点で気づきを与えるアドバイスができると差別化につながります。
ここでは、賃貸と持ち家で迷っているお客様に、どのような切り口でアプローチをすると有益な提案ができるのか、あらためて確認していきましょう。
賃貸暮らしだったお客様が購入を決断した理由として多いのは「家賃補助がなくなるから」「家賃を払うのが無駄だから」という理由です。その他、結婚や子どもが生まれたタイミングで住宅を購入する人も多く、住宅ローン控除が背中を押したという人もいます。こうした他のお客様が購入に至った動機を紹介することも、時には有益なアドバイスとなるでしょう。
一方で、住宅を購入すると気軽に引っ越せなくなるのが持ち家のデメリットです。むろん売却できれば別ですが、ローンの残高以上で売れないなど、売却すると損する場合もあります。
こうしたリスクを避けるために、職場や住む場所がまだ定まらないお客様から相談を受けた場合は、「今無理をして購入する時期ではないのでは?」とアドバイスをしたほうがいいケースも出てくるでしょう。