金融リテラシーの重要性と高校等での金融経済教育への誤解

皆さんは「金融リテラシー」という言葉を聞いたことがありますか。

簡潔にいうと「お金の知識・判断力」のことですが、もう少し詳しい定義があり、「金融に関する健全な意思決定を行い、究極的には金融面での個人の良い暮らし(well-being)を達成するために 必要な、金融に関する意識、知識、技術、態度及び行動の総体」※とされています。

「金融リテラシー」のポイントは…

難解な金融用語や金融工学、投資のテクニックなどが「金融リテラシー」だと思われているかもしれませんが、そうではありません。ポイントは、「金融面での個人の良い暮らし(well-being)を達成するために必要な」という部分です。

1人ひとりの人に、「自分はこんな生き方・暮らし方をしたい」という思いがあります。また、働き方や家族のあり方など、ライフスタイルが多様化している現代では、昔ながらの価値観にとらわれず、自分に合った生き方ができるようになってきました。

自由や選択肢が増えることは喜ばしいことですが、その裏返しで、自分はどう暮らしていきたいかを考える必要があります。そしてそれを実現していくには、多かれ少なかれ、お金がかかります。

お金のことも含めて、自分の将来の暮らし方を考えることを「ライフプランニング」といいます。働いて稼いだり、貯蓄したり、投資をしたり、保険で備えたり、お金とうまく付き合っていくことが、well-being につながります。

だから、金融リテラシーを身につけることが重要なのです。

実際に、金融リテラシーが高い人は、家計管理がしっかりしていたり、緊急時の備えを持っていたりする結果、金融トラブルが少なめ・経済ショックへの耐性が高めという調査結果が出ています。

金融リテラシーの具体的な中身は第2回以降で説明しますが、「家計管理」「生活設計」「金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択」「外部の知見の適切な活用」という4つを柱としています。

金融経済教育についてはいろいろな誤解もみられる