
(画像=PIXTA)

(画像=近代セールス)
金融機関を取り巻く経営環境は大変厳しい状況にある。主力商品である貸出は金利競争が常態化し、十分な収益を確保できていない状況だ。
そこで各金融機関は貸出に頼らない、安定した収益確保を目指し「コンサルティング」をキーワードに非金利収益=フィービジネスの拡大に取り組んでいる。
マンガに出てくる近代銀行も例外ではなく、他行庫との差別化を図るため「コンサルに強い銀行」を標榜して営業をかけているようだ。営業店での非金利収益獲得ノルマもキツイのだろう。担当者の落第さんは必死にコンサルの提案をしている。
ところが担当者の提案とは裏腹に、A社のニーズは財務改善にあったようだ。担当者はニーズを把握しないまま提案をしたため、A社社長に呆れられてしまった。
そもそもコンサルとはやみくもに商品を売るものではない。お客様の課題を特定し、解決策を提案することだ。だが、近代銀行はお客様の課題を特定することなく、ただ自行庫の売りたい商品を提案しているのだ。