
(画像=PIXTA)
不正融資の問題が起きても、個別に争うしか道がない。
3月、NHKのテレビ番組でスルガ銀行の不正融資問題が取り上げられ話題を呼んだ。不動産業者と結託して過剰に不動産融資を進めた結果、数多くの借り手が返済できなくなり、2018年ごろに問題が表面化した。
返済の停止を求めてきた被害者弁護団は、20年3月、シェアハウスを「代物弁済」のスキームで対処することでスルガ銀行と合意した。スルガ銀行が解決金支払債務を負うことを認め、融資債権を第三者に譲渡、シェアハウスオーナーは新債権者に対して物件によって代物弁済するという仕組みのようだ。
ただ、21年5月には新たな弁護団が結成され、シェアハウスではなく、アパート・マンションローンを争点としている。スルガ銀行への不正追及は続いており、被害者らは今回のテレビ番組などでも訴えを発信している。