日銀の政策調整を意識して日本の超長期債はスティープ化へ
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物価目標達成のために日本銀行は2021年3月、長期金利の変動幅を±0.25%程度にすると明確化した。だが22年に入り、その上限となる0.25%に到達。このまま金利上昇の阻止にこだわると円安を招くだけに、低金利維持か上限突破容認か、難しい選択を迫られている。

日本銀行は、長短金利操作付き量的・質的金融緩和を2016年9月に導入。これは長期金利と短期金利を操作しイールドカーブ(利回り曲線)の水準を低位で安定させることで、2%の物価の安定目標を達成しようとする政策である。