
(画像=USSIE:PIXTA)
金融機関にとって、地元企業の末永い繁栄をサポートすることは重要なテーマだ。その意味で、企業の継続に欠かせない「事業承継」の支援は、金融機関の大切な役割だといえよう。
事業承継は一般的に、スタートから引継ぎまでに10年前後はかかるといわれる。金融機関は早い段階から取引先の事業承継の相談に乗ることで信頼関係を構築しやすくなり、それが息の長い取引につながる。
とはいえ、営業店で本格的な事業承継支援に取り組むのは簡単ではない。理由としては、㋐後継者探しから始まり事業承継の方法(親族内承継・社内承継・M&A)を選ぶまで時間がかかる、㋑後継者が決まっていても、後継者の教育や経営者との意見の相違などの問題でスムーズにいかない、㋒そもそも事業承継の本格的な支援は担当者の実績に反映されにくい──といったことが考えられる。