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「なんちゃってSDGs」はいずれ自然淘汰される
国際連合が掲げた持続可能な開発目標「SDGs」に則った取組みが金融業界でも盛んだ。ただ形式的な取組みではなく、本質を捉えた長期的な視点で取り組むことが大切だ。
咋今、多くの金融機関がホームページで「SDGs宣言」を公表している。「SDGsはビジネスチャンス」と公言する金融機関や、経営計画の内容・目標をSDGs中心に改訂する金融機関も出てきた。こういった流れに違和感を覚えるのは筆者だけだろうか。
もちろん、SDGsの重要性や必要性に異論を唱えるつもりはない。だが、社会的に関心が高いことに便乗するだけの形式的な取組みでは、本末転倒だ。一種のポーズとして形式的な内容でSDGsを経営目標に掲げる、自社の経営資源やビジネスモデルとは無関係にビジネスチャンスとして安易に飛びつく――こうした対応は典型例だろう。