決算報告書
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バンクビジネス
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賃借対照表は決算書に含まれる資料の1つで、資金をどのように集め(調達)、どのように使っているか(運用)という、企業の財政状況を表すものです。

貸借対照表は左右に分かれていて、右側は資金をどう調達したかを表す「貸方」、左側は資金をどう運用したかを表す「借方」です。借方は資産の部、貸方は負債の部と純資産の部で構成されています。なお、借方と貸方それぞれの合計額は一致します(図表1)。

ここからは、資産の部・負債の部・純資産の部に計上される代表的な勘定科目をみながら、貸借対照表への理解を深めていきます。

まず資産の部を見ると、資金がどのように運用されているか確認できます。資産の部は流動資産、固定資産、繰延資産に分けられ、このうち流動資産と固定資産は正常営業循環基準とワン・イヤー・ルールをもとに分けられます。

正常営業循環基準では、事業の営業活動の流れの中にある資産を流動資産に分類します。営業活動の流れとは、例えば小売業なら「現金で商品を仕入れ、在庫として保管し、それを販売し、現金を回収する(現金→仕入→棚卸資産→売上→現金)」というものです。こうした流れの中にある資産は、流動資産に計上されます。

ワン・イヤー・ルールとは、1年を基準にして、1年以内に回収されて現金になる資産を流動資産、1年を超えて回収されるものを固定資産とする基準です。資産を分類する際、営業活動の流れの中にある資産は正常営業循環基準を用いて、それ以外はワン・イヤー・ルールを用います。