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輸入物価指数は、リーマン・ショック直前のコモディティバブル期に匹敵している。前年や半年前との比較で高い上昇率が続く様相は第二次オイルショック以来のことだ。企業が収益を圧迫しないよう価格転嫁の実現に動けるかが鍵となろう。
日本銀行が作成している輸入物価指数(円ベース)の2022年3月分が公表された。126.5という水準は、リーマン・ショックが起きる前の月の2008年8月につけた129.5以来になる。
過去との比較という点では、第二次オイルショックに近いという見方もできる。輸入物価指数が前年同月との比較で11カ月連続20%以上の上昇、あるいは半年前との比較で1年以上にわたり10%以上の上昇を経験したのは、第二次オイルショック以来だからだ。