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目先の動きで一喜一憂せずにアドバイスするために、まずは知識や心構えを押さえておこう。
【check1】相場の長期的なトレンドを理解して現在の値動きを見ていますか?

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金融市場を見る際は、例年の傾向をつかんでおきたい。米国の利上げや大統領中間選挙、日本の参議院議員選挙など、相場には個別の要素がある一方で、実は、1年を振り返ると毎年恒例のような傾向もある。図表のカレンダーのように月々の特徴を把握しておくと、波乱相場でも冷静に対処しやすいだろう。コロナショック、大規模な金融緩和、金融引締め、地政学リスクによる不安定な局面などでも、ある程度みられた傾向だ。
代表的なのが「セル・イン・メイ」(株は5月に売れ)。株式相場は6月から下げる傾向があることから、5月に株を売って9月まで戻らないほうがよいという相場格言だ。結果、5月に売る投資家が相次いで相場は下落しやすいという。
5月中旬には、企業が3月期の通期決算を公表する動きがピークを迎えるため、相場は企業業績で動きやすい。特に焦点が当たるのは、終わった期の業績よりも今後の見通しだ。また、7月や8月は「夏枯れ相場」といわれ、市場参加者も材料も少ないため相場が動きにくい傾向がある。

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