医療費控除
(画像=PIXTA)

民間保険を提案する際に理解しておきたい「公的保険」について、その種類や説明ポイントを紹介する。

Q 健康保険制度について、どういった情報をどのようにお客様にお伝えすれば、医療保険のセールスにつながっていきますか

A 健康保険制度とひと口に言ってもその制度は複雑で、すべてを説明しようとすれば膨大な時間がかかり、効果も期待しにくい。

本誌の読者は、生命保険販売につながるような効果的な情報提供の方法を求めているだろう。そこで、今回から2回に分けて健康保険制度の説明から生命保険セールスにつなげるポイントについて解説していく。

まずは健康保険制度の基本を押さえよう。

私たちは病気やケガで病院に行くと窓口で健康保険証を提出する。これで多くの場合、私たちが窓口で支払う医療費は3割分で済み、残りの7割は健康保険組合(または全国健康保険協会)が負担することで、私たちの経済的な負担を和らげてくれている。

自己負担割合は原則3割だが、高齢者や低所得者、未就学児童はその種別によって1割か2割負担となる。

かかる費用は具体的な金額で伝えよう