富裕層,リスク
(画像=PIXTA)

銀行自身を滅ぼしかねない本音と建前の乖離

「中小企業支援」を謳(うた)う一方で、中小企業への「塩対応」を加速させるメガバンク。本音と建前があまりにも乖離(かいり)しすぎれば、自身にも悪影響が及ぶことになろう。

コロナ禍の影響が色濃い昨今、金融機関では中小企業や個人事業主からの融資相談が絶えない。

メガバンクも「中小企業の資金繰りを支援する」と声を上げ、現場に対して「中小企業へ親身に寄り添い対応するように」と指示している。しかし、これはあくまで表向きな対応だ。腹の中では「なぜうちに来たのか」「面倒くさいな」という気持ちを抱いており、嫌な雰囲気が現場に充満してしまっている。

大企業や中堅企業との対応格差が拡大