
(画像=kyokyo/PIXTA)
3 貸借対照表はココに注目しよう
決算書上の表面的な金額だけでなく取引の背景や条件、資金需要も把握する
貸借対照表のうち、取引先の変化を捉えるうえで最初に注目すべき勘定科目は現金預金です。
一般的に、現金預金の多い企業は倒産リスクが低く、安全性が高い企業であると判断できるため、企業にどの程度資金余力があるかを判断するのに重要な科目となります。
現金預金が減少傾向にあれば、資金繰りが厳しい可能性があります。取引先の変化を捉えるためには、現金預金の増減の理由を知ることが必要ですが、貸借対照表では残高しか把握することができません。その点は、キャッシュフロー計算書を確認することで増減の理由を知ることができますので、貸借対照表と同時に確認することをおすすめします。