若手,銀行,アウトロー戦略,日本,雇用システム
(画像=Funtap/PIXTA)

2020年代…不確実な金融業界をサバイブせよ!!

我が国において、地域金融機関は単にバンキングという機能を提供する場以上の何かであり、それは社会システムの中に埋め込まれたインフラ、あるいはライフラインとして存在していました。しかし今やそれはポジティブな意味ではなくなっています。 

むしろ金融機関を従来のモデルに押し込めるネガティブな束縛として働いており、デジタル化が進みIT技術が次々とバンキングの各機能を代替するなか、伝統的な金融機関は市場が伸びない状況で店舗や人員を抱え続けている──。これが地域金融機関の置かれた現状だと前回述べました。 

今回は、そこで働く側との関係、すなわち金融業界の「人事システム」について考えてみましょう。私達はサバイブするために、雇用主との関係をよく知らなければなりません。 

最初に理解してほしいことは、日本の金融機関が採用している(外資系を除く)、会社と職員の関係は、典型的な「日本型雇用システム」であるということです。日本型雇用システムとは、新卒一括採用、無限定な働き方、長期終身雇用、年功序列型賃金の4つを特徴とし、戦後日本の成長を支えた仕組みです。 

キャリアの白紙委任と年功序列型の終身雇用