
(画像=PIXTA)
2 課題を具体的に把握するための投げかけトーク&ヒアリングはこう行おう
どのように課題を引き出すのか、そのためのヒアリング方法を紹介しよう。聞きにくいと感じる質問も、先入観をもたず単刀直入に投げかけることをお勧めする。
経営者への投げかけ❶
急激な円安進行などの外部環境の変化で影響はありますか?
米国の政策金利引上げをきっかけに円安が一気に加速し、この円安傾向は長期化するという予測も多い。コロナ禍の影響も含めて、中小企業を取り巻く外部環境が変化するスピードは加速しており、予測不可能な状況が続いている。
ウクライナ危機も、遠い海外の出来事として無視できる問題ではない。身近な中小企業にも大きな影響が出ている状況だ。
まずは影響の有無を確認
金融機関の担当者は、「自分が担当している取引先に円安は関係ない」といった先入観をもつことは禁物だ。まずはこの質問を投げかけてみよう。
こうした外部環境の変化に関するタイムリーな話題は、業種を問わず、自社のビジネスモデル(商流)を適切に捉えて経営状況を把握している経営者にとって、最も気になるテーマの1つであろう。まずは影響の有無を確認し、回答がイエスであれば、具体的にどのような影響が出ているのか、掘り下げて聞いていくとよい。
POINT
業種を問わず関心の高いテーマの1つ。影響があれば具体的にヒアリング