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本業支援 防衛的観点でコスト削減や仕入れルートの適正化を支援
私たち金融機関が行う本業支援は、大きくは積極的な効果を目指すものと防衛的な効果を目指すものに分けて捉えることができる。
積極的支援の典型例は、販路拡大・新商品やサービス開発などである。一方、防衛的支援とは、企業としてのあらゆるコストを低減していくことに主眼を置くものといえる。
もちろん、企業の営業利益ベースでみたときには、どちらのアプローチも必要であり、商流などの視点からは完全に分けて捉えるべきものではないだろう。
ただし本稿では、「経営環境として有事に近い状況にある企業における、いま着手可能な対応について支援する」という観点から、防衛的な効果を目指す本業支援により着目した形で、その方策を考えてみたい。