ニュースの深層 静岡銀行と名古屋銀行が包括業務提携を締結
(画像=PIXTA)

製造業をはじめとする取引先支援などで協業へ

静岡銀行と名古屋銀行が4月27日、包括業務提携で合意したことを公表した。提携呼称は「静岡・名古屋アライアンス」。経営統合ではなく、お互いが経営の独立性やブランドを維持しつつ、今後の持続的な成長のために連携を図る。取引先支援での連携や間接部門の共同化といった様々な分野で協力を検討していくという。提携による収益効果は、今後5年で両行合計100億円、各行50億円を見込む。

業務提携の話が実現した背景には、両行のトップに共通する問題意識があった。静岡銀行の柴田久頭取と名古屋銀行の藤原一朗頭取がかねてから情報交換する中で、地域金融機関として持続的に成長して地元を支えていくには業務提携が効果的であるという認識で一致したという。