バンクビジネス
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誤解3 今後成長を見込めるテーマだからその商品を買えば儲かるんでしょ?

運用を検討するにあたって、企業のストーリーは重要です。特に企業業績は経済環境の変化や経営環境の影響を受け株価の変動に直結します。それもあって、テーマ型の投資信託が多数販売されています。 

しかし運用の初心者には、このテーマ型投信はあまり推奨できません。株式市場で話題のテーマは流行りすたりが激しく、その時々に運用会社が取り上げたテーマの中で何が息長く物色対象となるかは予想できません。実際、テーマ型は当たり外れが大きいのが現状です。 

テーマ型投信は短期間で多額の投資資金を集めます。耳障りの良い納得感のあるストーリーが用意されているので、簡単に儲かりそうなイメージがあるからかもしれません。実際に、設定したテーマと相場の流れがうまく噛み合っていれば、短期間で大きな利益を獲得できる可能性もあります。しかし、本当に市場環境にマッチするテーマを、初心者が見極めるのは難しい作業です。 

そして、本当にテーマ性に沿った投資かの判断も困難です。GAFAMを中心としたIT分野のテーマと、コロナ対応のDX関連テーマと、株式インデックスの中身はほとんど同じだったりします。このようなファンドの投資先は、すべて米国の時価総額上位10銘柄の常連なので、株式市場全体に投資するのと変わらなかったりします。 

資金が集まる裏には…