バンクビジネス
(画像=beeboys/stock.adobe.com)

誤解6 特定の商品だけをたくさん買うほうがリターンが大きいんでしょ?

安定的な運用のポイントは長期投資、資産分散、ドルコスト平均法、複利運用です。これをうまく活用することで比較的安定して投資リターンを得られるといわれています。 

投資対象は多岐にわたります。株式や債券、日本や海外の資産に分散して投資すること、つまり値動きの異なる資産を組み合わせることで、運用資産全体のリターンを安定させる効果があります。計算上、大きく上昇する商品に投資対象を絞り、そこに全財産を投下すれば、最大限の投資効果が得られます。しかし、その計算はその投資対象が〝確実に〞上昇して初めて成り立ちます。 

投資リターンの源泉はリスクです。ポートフォリオ理論上は、平均的に3%のリターンが期待できる運用資産があるとして、その資産のリスクが8%だとすると、1年後その運用資産の投資リターンは、11%~△5%の範囲内(3%±8%)に68.26%の確率で収まるとされています。逆にいえば、さらに大きく動く可能性もあります。 

リターンがある以上はリスクがあるので、確実に上昇するというのは成り立たないのです。

ポートフォリオが重要