住宅ローン,説明
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最新の住宅ローン関連情勢・基礎的な知識を紹介しながら、住宅ローン担当者が的確な相談対応&アドバイスを実現するためのポイントを解説します。

今回の課題
抵当権の設定や登記など契約についてお客様に誤解を与えないよう説明するにはどうすればよいの?

住宅ローンは融資の対象となる土地・建物に抵当権を設定する有担保ローンが基本です。お客様に安心して住宅ローンを利用してもらうためには、住宅ローンの融資に必要不可欠な抵当権設定登記について、あらかじめ丁寧に説明しておくことが重要です。 

ここでは抵当権設定登記に関する説明の仕方について確認していきましょう。住宅ローンはカードローンなどの無担保ローンとは異なり、金額が大きく返済期間も長くなります。そのため、金融機関は万一に備えて土地と建物を担保にとって融資をします。このとき金融機関が土地と建物に設定する権利のことを、「抵当権」といいます。 

多くの人はローンを利用して住宅を取得しますが、登記事項証明書を見ると、売主も取得の際に住宅ローンを利用していて、土地・建物に抵当権が設定されているケースも少なくありません。抵当権の設定を不安に感じているお客様には、実際に登記事項証明書を見せながら説明するのも有効です。 

なお抵当権が実行されるケースは、3回〜6回連続で滞納した後など金融機関によって異なります。いずれにせよ一定期間滞納を続けた後に、金融機関からの再三にわたる督促があっても返済されない場合でしょう。 

その点、自行庫の場合、どのような段取りを経て抵当権が実行されるのかを前もって確認しておきましょう。なお抵当権が設定された土地・建物であっても、所有者は自由に使用できることになっています。 

第三者に対抗するには登記の必要がある