マネーロンダリング,口座開設
(画像=studiopure/stock.adobe.com)

営業店担当者向けに、マネロン等対策における顧客管理・リスクを踏まえた対 応の重要性や情報収集の仕方、業務ごとの留意点などを解説します。

マネー・ローンダリングとは、犯罪によって得た収益(犯罪収益)の出所を偽装・隠匿する行為ですから、マネー・ローンダリングを企てようとする者は、架空口座や偽名口座を開設し資金の出所を隠そうとします。 

マネロン等対策を国際的に推進しているFATFの勧告では、金融機関に対して、架空口座および明らかに偽名の口座を保有することを禁止しており、口座開設時に本人確認等の顧客管理措置を実施することを求めています。 

わが国も、犯罪収益移転防止法(犯収法)等において、取引時確認の実施方法を詳細に定めるほか、顧客は金融機関に対して取引時確認に関する事項を偽ってはならないこと、顧客が取引時確認に応じない場合は、金融機関は口座開設を拒むことができること等の措置を定めています。 

取引を行う目的について整合性があるか確認する

・個人の預金口座開設時の対応