適正な借入額を試算するために必要な3つの要点と、希望借入額に及ばなかった際に求められる対応をみていく。
無理のない返済計画を前提とした対応ポイント
①現実的な借入額の考え方と希望額を踏まえた提案姿勢
適正借入額の試算に欠かせない3要素
お客様に適切な借入金額をアドバイスするには、①返済比率、②自己資金(頭金)、近年増えたダブルインカムに対応した③ペアローンの知識が欠かせない。まずはこの3点について、詳しい概要とシミュレーションのポイントを解説する。
返済比率
住宅ローンの返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合である。算出方法は「住宅ローン以外のローンを含むすべての年間返済額÷年収」で、年収により基準は違うものの、一般的には30~35%が限度といわれる。
お客様からすれば、「より良い住宅に住むために、返済比率ギリギリまで借入れをしたい」と考える傾向にあるが、担当者として真にお客様のことを考えるのであれば、適切な返済比率になるようなアドバイスが必要だ。