ライフプラン・家計の見直しがカギ!お客様の現状を踏まえて借換えを推進しよう【2】
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2 不安や課題に応じたこんな声かけ&アドバイスで借換えに目を向けてもらおう

ここからは、前述のようなアプローチから想定される「お客様の家計の不安や課題」の具体例を挙げ、そこからどのように借換え提案ができるのかみていく。

「今後の学費が不安…」
固定金利も活用して支出管理を明確にしませんか?

実際に子どもが中学校に進学したところ思った以上に教育費がかさみ、今後が不安だというお客様は少なくない。そこで担当者はまず学費の目安を知っておこう。

学費は地域または公立か私立かによって変わり、私立なら学校ごとにも費用が違う。一例として、東京都教育委員会によれば都立高校の学費は次のとおりだ(令和4年度)。

・入学金…5650円
・授業料…11万8800円(年間)

また、東京都生活文化局によれば、都内私立高校(全日制)の平均学費(同年度)は次のようにある。

・入学金…25万4277円
・授業料…47万4897円
・施設費…3万7067円
・その他費用…17万9280円
・初年度納付金(総額):94万5522円

さらに大学の費用も見てみよう。文部科学省が定める標準額では、国立大学の費用は次のとおりだ。

・入学金…28万2000円
・授業料…53万5800円

私立大学については図表1のとおり。学部によって費用に大きな差があることが分かる。また筆者調べによると、東京都内の私立大学法学部の初年度納付金は、最も少なくても111万9000円、最大で150万2400円だった。同じ学部であっても大学により学費に違いがあることが分かる。

近代セールス
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支出管理を切り口にした借換提案が有効