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経営者の意欲や優良取引などの事業性により保証なしの融資が実現
今回は、経営者保証なしで融資が実行された事例をご紹介しよう。事例の企業は日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(以下、資本性ローン)」で融資を受けられた。無担保・無保証人の制度であり、法人の場合、経営者保証を不要としているのが特徴である。
新規借入金4000万円により、公庫の複数の既存融資900万円を一本化、真水が3100万円となった。10年間は利払いのみで、元金は10年後に一括返済だ。
特筆すべき点は、経営者保証が付いていた既存融資も、経営者保証なしの新規融資に振り替えられたことである。公庫融資のすべてが「経営者保証なし」となった。以下、「経営者保証なし」の融資で審査ポイントとなったことを解説していく。公庫の事例とはいえ、民間金融機関の融資でも参考になるだろう。

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