評価,不動産
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Q. 土地の形や面積は、担保評価にどう影響しますか? どんな形状だと評価が下がりますか?

A. 旗竿形状の土地や広大な土地などは建物が制限される、費用がかかるといった理由で評価額に影響します。

前回までは様々な角度から担保物件の基本を見前てきたが、今回から不動産の「個別的要因」を掘り下げていく。個別的要因への理解が進むと、金融機関の融資担当者も自らの言葉で詳細かつ丁寧に担保物件について説明できるようになり、お客様の信頼を得やすくなる。

これは、担保物件についての現実的な評価基準や価値観を、金融機関とお客様が共有できるということだ。こうした価値観の共有は非常にメリットが多い。

例えば、適切な評価基準を知ることで、お客様は不動産へ過度に依存した資金調達を避けることができ、適正な資産と負債のバランスを形成できる。金融機関は、不動産の含み損・含み益を把握することが可能となり、それを踏まえた適切な資金調達支援をアドバイスできるようになる。

今回は、個別的要因の中で最も基本にして盲点でもある「土地の地形・面積」について見ていこう。

整形地か不整形地かまずは確認を

まず地形については、整形地(長方形や正方形)か、不整形地(三角や五角形などいびつな形)かが、最初の判断基準となる。当然、不整形地のほうが評価は低い。