
(画像=78art/stock.adobe.com)
本特別企画では前後編で実際の「後継者」と「承継支援者」の取組みを紹介し、中小企業を取り巻く事業承継について考える。後編となる今回は、「チーム型経営」によって事業承継に取り組むSoFun株式会社を紹介する。
金融機関に伝えたい 後継者・承継支援者の実情 【後編】
SoFun株式会社の事例──
自ら当事者となりチーム型経営に取り組む
事業承継が社会的な課題として広く認識されてきた昨今でも、小規模な中小企業は十分に支援されていないとの指摘がある。そんな実態に対する問題意識から、独自のビジネスモデルで中小企業の事業承継を支援しているのがSoFun株式会社だ。創業は2021年1月。創業メンバー3名を含む全員が地方銀行出身で、現在は4名で支援に取り組んでいる。
彼らはまず、後継者が社内におらず事業承継に悩んでいる中小企業に対して、SoFunが発掘した若手経営者候補との出会いを提供する。承継が決まった場合、支援先企業の株式はSoFunがオーナーから買い取り、着任した後継者と共同で経営を行っていく。これが、SoFunのビジネスモデルだ。

(画像=近代セールス)