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取引先と良好な関係を築きたいと考えるあまり、スピード感や気前の良さを優先し融資の可否を自分だけで判断してはいけない。自身の業務範囲を見誤り、権限をもつ支店長や役席の意向を確認せずに案件を進めれば、かえって取引先との関係に悪影響を及ぼしてしまう。
近代銀行の自尊さんは、主要取引先の金属加工メーカーD社から、来月更新予定の運転資金で増額を申し受けた。社長は増額分を担保付にしてしまうとほかのメイン行などに説明が付かなくなることを憂慮し、無担保・無保証を要求。自尊さんは取引拡大のチャンスを逃がしたくないとの一心からその場で応諾した。